規律訓練(しつけ)の運動
英語:disciplinary move
この言葉は、終章の「ゾルタン対ゼルザン」のゼルザン氏の台詞の中に出てくる。「discipline」は元々「しつけ」とか「規律」とかいう意味の言葉だが、ここでは、フランスの思想家ミシェル・フーコーが「監獄の誕生」の中で提唱した「規律訓練型権力(disciplinary power)」の意味で使われていると思われるので、そのように訳した。フーコーは、組織で行われる「規律訓練」により権力が内面化され、物理的な強制力がなくても人々を権力にとって都合よく動かせるようになると主張したが、ゼルザン氏は、テクノロジーも同じように権力にとって都合がいいように人間を変えると主張しているのだ。
参考:
このタームに分類されたコンテンツはありません。
