ベン・バーナンキ

英語:Ben Bernanke

経済学者にして元FRB(米連邦制度理事会)議長。つまり、アメリカの金融政策を仕切っていた人。序章の「自由か死か」の「暗殺市場」のターゲットとして登場する。

本書に明記されてはいないが、この人がターゲットになっていることには、たぶん理由があって、それは彼がリバタリアンの敵だからだ。第3章「『ゴールト峡谷』へ」を読めばある程度想像がつくと思うのだが、リバタリアンの多くは金融政策が嫌いだ。なぜなら、リバタリアンは自分の力で財産を獲得することを尊び、その権利を守ることを重視する人たちだからだ。金融政策はインフレを起こして彼らの財産の価値を下げる可能性があるので、国家権力が恣意的に個人の財産権に干渉する行為だとみなされている。

リバタリアンの多いTorの「暗殺市場」で彼がターゲットになっていることは、おそらく偶然ではないのである。

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